Mac 環境整備でやったように MacPorts が導入されていれば、
sudo port install pTeX +utf8とすることで pTeX がインストールできる。この機会に Linux でも TeX ファイルは utf8 にしてしまうことに決めたので、+utf8 というオプションをつける。 これでターミナルからは、TeX のタイプセットができるようになる。
同じく macports で ghostscript 及び ghostscript でヒラギノを利用するための ghostscript-fonts-hiragino をインストールする。実際にはこれらは pTeX をインストールすると、自動でインストールされるはず。ただし、私のところでは新しいバージョンのものでは ps2pdf がしばしば bus error で落ちるので、古いバージョンを入れた。実際にやった作業は、現在のバージョンを非アクティブに設定してから、macports のウェブページから subversion のリポジトリの Revision Log を見て適当なリビジョンを探し、それをインストールすることになる。具体的に実行したコマンドは次の通り。
$ sudo port deactivate ghostscript $ svn co -r 49959 http://svn.macports.org/repository/macports/trunk/dports/print/ghostscript $ cd ghostscript $ sudo port installちなみに、これでインストールされる ghostscript のバージョンは 8.64. 同じことを ghostscript-fonts-hiragino についても行う (リビジョンは同じ)。
これで実際にどのバージョンがインストースされているかを確かめるには
$ port installed ghostscriptなどとすればよい。
Mac な人に聞くとやはり TeXShop を利用している人が多いので、インストールすることに。PDFへの変換およびプレビューアの一つとしても使えそう。
公式サイトの obtaining からダウンロード。
/Application/TeX
というフォルダを作成して、その中に TeXShop のアイコンをドラッグ。
最初に環境設定から「設定プロファイル」で「pTeX (EUC)」などを選択してから設定をはじめると楽。
そろそろ TeX 文書も UTF-8 にしようということで、
「書類」の「エンコーディング」で Unicode (UTF-8) を選択。「内部設定」の
「パス設定」では、TeX も Distiller も MacPorts のパスである
/opt/local/bin
を指定しておく。
また、TeX+dvips+distiller では TeX, LaTeX を
~/Library/TeXShop/bin/ptex2pdf-utf8
,
~/Library/TeXShop/bin/platex2pdf-utf8
にしておく。(これらは元々は用意されていない。)
するとホームディレクトリの ~/Library/TeXShop/bin
の下の方に設定が保存される。
一度、TeXShop を終了し、上の2つのスクリプトを
cd ~/Library/TeXShop/bin cp ptex2pdf-euc ptex2pdf-utf8 cp platex2pdf-euc platex2pdf-utf8として作成する。(ファイル名によって動作が変わるスクリプトなので、単にコピーするだけでよい。)
TeXソースの編集も TeXShop でやるなら、これで一通りの環境は整う。
既存のスタイルファイルなどがある場合は、システム全体にインストールする場 合は、
/opt/local/share/texmf-local以下に、また、個人的に使うものや、あるいは管理者権限を持っていない場合などは、
~/texmfというディレクトリを作成してその下に、もともとの texmf と同じような感じ でディレクトリを作って配置すればよい。追加したら、
texhash
しておくのを忘れない。
TeXShop でのプレビューは (私が知らないだけかもしれないが) 再読み込みというかリロードができないので、編集しながらプレビューするには今一つ不便。 そのため Skim でプレビューする人が多いらしい。こちらは閲覧中の pdf ファイルに変更があると、自動でリロードしてくれるように設定できる。
インスールは簡単。 Skimのページの DOWNLOAD からファイルをダウンロードし、dmg を開いてアイコンをアプリケーションフォルダにドラッグするだけ。
設定は、PreferenceのSyncタブのCheck for file changesにチェックを入れてから PDF-TeX Sync supportのPresetにEmacsを選択。 プレビュー目的なら、カタログやノートの部分を隠しておく設定にするとよさげ。
Carbon Emacsはインストール済みとする。
自分専用にいくつかパッチを当ててるので、自分でインストールすることにする。 野鳥のページ からソースファイルをダウンロードして展開し、パッチを当てた後、makefile を
EMACS=/Applications/Emacs.app/Contents/MacOS/Emacs PREFIX=/Applications/Emacs.app/Contents/Resources EMACSDIR=${PREFIX}みたいな設定で書き換えて
sudo make install sudo make install-infoとすればOK.
TeXShop を上のように設定しておいた場合は、.emacs.el
に
(setq auto-mode-alist (cons (cons "\\.tex$" 'yatex-mode) auto-mode-alist)) (autoload 'yatex-mode "yatex" "Yet Another LaTeX mode" t) (setq dvi2-command "open -a TeXShop" tex-command "~/Library/TeXShop/bin/platex2pdf-utf8")のように書いておけば、コンパイル時に pdf を作成し、TeXShop でプレビューすることができるようになる。
tex
のファイルを開いたときに YaTeX モードになるようにする。.emacs.el
に次のように書いておく。
(setq auto-mode-alist (cons (cons "\\.tex$" 'yatex-mode) auto-mode-alist)) (autoload 'yatex-mode "yatex" "Yet Another LaTeX mode" t) (setq dvi2-command "open -a TeXShop" tex-command "~/Library/TeXShop/bin/platex2pdf-utf8")TeXShop ではなく Skimを使いたい場合は
open -a TeXShop
のところを
open -a Skim
に変更すればよい。
更に、
(setq YaTeX-no-begend-shortcut t YaTeX-kanji-code 4 YaTeX-use-AMS-LaTeX t YaTeX-use-hilit19 nil YaTeX-use-font-lock nil) (if window-system (progn (require 'font-latex) (add-hook 'yatex-mode-hook 'font-latex-setup 'append) (add-hook 'yatex-mode-hook 'turn-on-font-lock 'append)))