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Mac (ppc/intel) の環境整備

最初の設定

箱をあけて電源やディスプレイなどをつないで電源を入れると、後は指示に従うだけ。 ただし、ユーザー名を後から変更するのは面倒なので、注意して決める。

ネットにつながっているなら、しばらくするとソフトウェアアップデートが始まるので、再起動することになる。その後から設定を始める。

マシン名とかユーザー名とかネットワークとか

マシン名は

のコンピューター名を書き換える。また、ユーザー名を後から変更したい場合は のところで一応変更できるが、ホームディレクトリの名前は変更されない。 どうも新しくアカウントを作り直すのが楽そうなので、管理者アカウントを作って、ログアウトしてから新しいアカウントでログインし、古いものを消去。

ssh が使えるように、

で、リモートログインのところにチェックを入れておく。アクセスを許可するユーザーも限定しておく。

私は研究室のパソコンは無線ルーターを通して外部につなげている。ルータの内部にあるものや、よく使う接続先を /etc/hosts に追加しておくと、データ移動のときなど、いろいろ便利。

開発環境とX11のインストール

unix 的な使い方をするには開発環境は必須なので、Xcode をインストールする。最近のものであれば, インストールディスクを開いてオプションインストールから Xcode Tools の中の Xcode Tools をクリックして実行。結構時間がかかる。 Mac OS X 10.4 (Tiger) で現在の macports を使おうとするとインストールディスクに入っているものでは古いので、(2009年4月時点では) Xcode 2.5 を Apple のページからインストールする。登録が必要。

キーの入れ換え

Terminal での readline の機能や Emacs の操作ではやはり小指の外に Control が来て欲しい。私はデスクトップは HHK を使っているので問題ないがノートでは

のキーボードのタブの修飾キーのところで CapsLock と Control を入れ替える。 また、HHKだと Fn を押さないと Function キーが使えないが、Mac だと expose などの操作に不便なので、キーボードショートカットのタブのところで Control-数字 などに割り当てを変更。

MacPorts

MacPorts はパッケージシステムの一つで、FreeBSD の ports に似ている。同様のものには fink などがあるが、今の時点ではこれが一番メジャーっぽい。 TeX などをインストールするには、MacPorts からインストールするのが結局は楽に思える。

http://www.macports.org/install.php からMacPorts-x.y.z.pkgをインストール。 その状態で PATH と MANPATH は設定されているようだが、後々のためにも .bash_profile

export PATH=/opt/local/bin:/opt/local/sbin/:$HOME/bin:$PATH
export MANPATH=/opt/local/man:$MANPATH
と書いておく。$HOME/bin: は MacPorts には不要なのだが、ついでなので。
sudo port -d selfupdate
sudo port -d sync
とかすれば、最新の状態になる。

sudo port install zsh lv FDclone stunnel nkf ghostscript-fonts-hiragino
sudo port install subversion +unicode_path
sudo port keychain gnupg
などとして、いろんなものをインストールする。

定期的に、

port outdated
で更新されていないかを確認して、古くなったものがあれば、
sudo port upgrade outdated
として upgrade する。

たまに、upgrade でエラーがでたりする。その場合、一度前のものをアンインストールしてから新しいものを入れると大丈夫だったりする。また、build で失敗する場合は

sudo port clean -all nantoka
などとして、中間ファイルなどを消してからやり直すとうまくいくことがある。

Emacs

最近はソースからコンパイルしてインストールしている。 Emacsneaby GNU mirror から新しいもののソースを取ってくる。例えば emacs-28.2.tar.gz を取ってきたとする。次に山本さんの Mac 用のパッチを ftp://ftp.math.s.chiba-u.ac.jp/emacs/ からダウンロードする。ここには解像度の高いアイコンも置いてあるので、 emacs-28.2.tar.gz の場合なら emacs-28.2-mac-9.1.tar.gzemacs-hires-icons-3.0.tar.gz をダウンロードする。 以下は、これらを同じディレクトリで展開したものとする。

コンパイルは基本的にパッチの指示にしたがい、次のような感じに。

cd emacs-28.2
patch -p1 < ../emacs-28.2-mac-9.1/patch-mac
cp -r ../emacs-28.2-mac-9.1/mac .
cp ../emacs-hires-icons-3.0/etc/images/* etc/images
cp ../emacs-28.2-mac-9.1/src/* src
cp ../emacs-28.2-mac-9.1/lisp/term/mac-win.el lisp/term
cp nextstep/Cocoa/Emacs.base/Contents/Resources/Emacs.icns mac/Emacs.app/Contents/Resources/Emacs.icns
./configure --enable-mac-app
make
sudo make install

YaTeX

Emacs で TeX ファイルを編集する場合は AUC-TeX とか YaTeX を使うことになる。 これについては、TeXのページの YaTeX の項を参照。

SSH関連

初期設定

もともと OpenSSH が入っているので, Terminal から ssh-keygen -t rsa を実行しておく。後は, ~/.ssh/id_rsa.pub の内容を他のマシンの ~/.ssh/authorized_keys に追加しておけばよい。また、最初の設定のところで書いたように、

システム環境設定>インターネットとネットワーク>共有
のところでリモートログインにチェックを入れておく。

keychain

ssh では ssh-agent でパスフレーズを入力するようにしておくとよいが、端末を複数開いたり、Emacs でも利用しようとすると、いちいちパスフレーズを入力するのは面倒だ。 そういうときには、keychain をインストールしておくと、ログイン時に一度パスフレーズを入力するだけですむ。もっとも Leopard からは、macports の ssh-agent が keychain と統合されているという話もあるので、必要ないのかも。

keychain は macports で をインストールしておく。 ssh-keygen -t rsa で鍵を生成しておいてから、 .bash_profile

if [ -x /opt/local/bin/keychain ]; then
    keychain ~/.ssh/id_rsa
    . .keychain/foo-local-sh
fi
みたいなものを書けば OK. foo-local.shの部分は、実際に .keychainディレクトリの中に出来ているスクリプト名を見て書き換えてもよいが、環境変数 HOSTNAME の値と一致するようなので、
if [ -x /usr/bin/keychain ]; then
    keychain ~/.ssh/id_rsa
    . .keychain/${HOSTNAME}-sh
fi
と書けば汎用的。

Terminalの設定

標準のTerminalでは、.bash_profile

export LANG=ja_JP.UTF-8 
と設定しておかないと文字化けした。 他には、Tiger なら Terminal のウィンドウ設定でターミナルインスペクタ のエミュレーションで、また Leopard なら環境設定の同様の場所で のチェックをはずす。またディスプレイの文字セットエンコーディングを ja_JP.UTF-8 にしておく。これは、以前の mac mini では自動では設定されなかったような気がするが、少なくとも2009年3月にリリースされたものでは何もしなくても設定されていた。 また日本語入力のために、.inputrc
set convert-meta off
set meta-flag on
set output-meta on
と書いておく。


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