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[テレビの絵](1037bytes)

イタリアのテレビ

イタリアについて最初の一週間はテレビがなかったのだが, その後大学のゲストハウスみたいなところに移ると部屋にテレビが置いてあった。 ここで一切テレビを見ないという選択肢もあったかもしれないのだが, ほぼ24時間放映していることもあって特に食事時にはつけっぱなしにしていることが多かった。

基本的にイタリアのテレビは外国のものを放送することが多いような気がする。


チャンネル

イタリアではテレビのチャンネルは個人が自由に設定できるらしい。 私の滞在していた大学のゲストハウスでは 19 チャンネルくらいを見ることが出来たが、確かにこれではどのチャンネルにどの放送を割当てるかを設定できないと面倒なことになりそうだ。

因みにイタリアではどのチャンネルでもコマーシャルを流しいていたから国営放送はないのかと思っていたのだが、実は Raiuno, Raidue, Raitre というのは国営放送だったらしい。 ちゃんと受信料も徴収しているそうである。 まあ日本でさえ受信料を払わない人は多いのだから、イタリアではコマーシャルでも流さないとやっていけないのに違いない。


映画

イタリアでは毎日のように映画が放送されている。 映画に行こうというコマーシャルもしょっちゅうやっていた。 ただし, こちらでは二ヶ国語放送がないか, あっても部屋のテレビでは聞けなかった。 では映画館に行けば英語で上映されているかというと, そうではないみたいである。 映画館の項を参照。 放映されている映画には所謂大作も多く, ちょっと残念だった。 英語でなら内容が分かるというわけでもないのだが。 一度だけビートたけし監督の映画が日本語字幕で放映されているのを見かけたが, 何かの企画のときだったみたいである。


アニメ

フランスでは日本のアニメは影響力がありすぎるということで禁止されたとかいう噂を聞いたのだが, こちらではアニメと言えばアメリカ製か日本製が殆どだった。 イタリアでもセーラームーンは流行っているみたいで, 駅なんかの雑誌売場でも関連のものが置いてある。 その他朝たて続けに吾妻ひでおのアニメをやっていたのには驚いた。 一つは『C'era una volta... Pollon』(日本語に訳すと「昔あるところに... ポロン」という感じ。 原作名は知らない、と書いてたのだけど、最近気になって Web の検索エンジンで調べたらあっという間にひっかかった。 プリンセスに「オリンポスのポロン」、100てんコミックに「コロコロポロン」というのが連載されていたみたいだが、多分それだろう。実物を見たことはないが。) もう一つは『Nana, Supergirl』。これも原作は見たことなかったけど、「ななこSOS」というのが多分そうだろう。 それとは別に所謂大河アニメもみかけた。


ドラマ

これも外国製が多い。多分ホームドラマも含めてアメリカ製が殆どではないだろうか。 刑事コロンボやスタートレック, 最近のものでは X-files なんかをやっていた。 アメリカに行った人でシチュエーションコメディーにはまった人を何人か知っているのだけれど、分かるような気がする。


バラエティ

流石にバラエティは, イタリアのものばかりである。 歌と踊りが基本で, クイズ番組も多い。その他お笑いなんかもやっている。 が, いかんせん私のイタリア語能力では内容は殆ど分からないのであった。

その後もう一度 Padova に来たときに、日本人の T 氏からイタリア版「夕焼けニャンニャン」みたいな番組があることを教えてもらった。 T 氏はこれをイタリア語の勉強に使おうとしていたらしいのだが、それは私には無茶に思えた。 なお、私がいた時にはこれは朝の午前4時とか5時くらいに放送されていた。 再放送だったのかもしれないが、(自分はさておき)この時間帯に見ている人がいるのだろうか、不思議だった。


その他

スポーツ中継はサッカーが多いが, テニスやバレーボールにF1中継なんかも見かけた。 また卓球の世界選手権の模様が見れたのは個人的に嬉しかった。 深夜なんかには, 日本でいうHなQ2ダイヤルの宣伝なんかを延々と放送しているチャンネルがあったりする。 変わったところではライオントロフィーショーとかいうやつがあった。 視聴者が電話で操作できるテレビゲームをやるもので, 得点に応じて商品が当たるみたいだ。 ゲームの内容だが, ジェットコースタームービーをインターラクティブにしたような感じで, 押すボタンを間違えると, 誤った道に入ったり落し穴に落ちたり怪物に襲われたりして Game over になってしまう。 参加しているのは, 10 歳くらいから 18 歳くらいまでの子供みたいで, 流石に年齢が低いとすぐに終わってしまうことも多い。 映像はアニメーションで美しい。 Bar に入ったときにこの商品であるライオンのアイスクリームを見かけたので, 宣伝のためにやっているのかも。

そう言えば、テレビからイタリア語以外の言語が流れてくることは映画のシーンの一部なんかを除けば非常に珍しいような気がする。 私が気がついた範囲では朝の 6:00 くらいに CNN のニュースが英語で流れていて、これが貴重な情報源になった。


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