calc とは、Poorman's Mathematica とも呼ばれる Emacs/Mule の上で動作する数式処理ソフトです。 逆ポーランド式の電卓としての機能だけでなく、行列計算や多項式の整理など、様々な機能を持っています。 私が Emacs にはまる原因となったものです。 最近は、フリーで様々な数式処理ソフトが使えるようになってきたし、それらは Emacs から使えるよことも多いので、以前程は使わなくなりましたが、それでも結構便利です。
上のようにして自分で calc をインストールするか、そのサイトで calc が普通にインストールしてあれば、
M-# をプレフィクスとするキーに calc 関係のコマンドが割り当ててあると思います。
これは、default.el
に次のような内容が書かれているためです。
;;; Commands added by calc-public-autoloads on Sun Aug 5 12:47:00 2001. (autoload 'calc-dispatch "calc" "Calculator Options" t) (autoload 'full-calc "calc" "Full-screen Calculator" t) (autoload 'full-calc-keypad "calc" "Full-screen X Calculator" t) (autoload 'calc-eval "calc" "Use Calculator from Lisp") (autoload 'defmath "calc" nil t t) (autoload 'calc "calc" "Calculator Mode" t) (autoload 'quick-calc "calc" "Quick Calculator" t) (autoload 'calc-keypad "calc" "X windows Calculator" t) (autoload 'calc-embedded "calc" "Use Calc inside any buffer" t) (autoload 'calc-embedded-activate "calc" "Activate =>'s in buffer" t) (autoload 'calc-grab-region "calc" "Grab region of Calc data" t) (autoload 'calc-grab-rectangle "calc" "Grab rectangle of data" t) (setq load-path (nconc load-path (list "/usr/local/share/emacs/site-lisp/calc-2.02f"))) (global-set-key "\e#" 'calc-dispatch) ;;; End of Calc autoloads.
もっともこれは、標準では spell check に割り当ててあるキーを奪ってしまうので、
使いたい人だけが設定できるようにしてある場合もあるでしょう。
その場合は上の内容を自分の .emacs.el
に書いておけばよいです。
最後のキー設定は、もちろん自分の好みのキーを割り当てて構いません。
上記のように設定してあれば、M-# に続けて c で起動します。 詳しい使い方については、オンラインヘルプをご利用下さい。 Calc の中にいる場合は i で Info が起動します。 また、h を押すと、ヘルプ選択のメニューが出て、 ここから Info や Tutorial, Summary, 関数の説明等が選べます。 私は線形代数の問題を作ったりするのによく利用しています。 ということで詳しい使い方は Info を見れば書いてありますが、 いくつかの例も書いてみました。 Calc の使い方の例。 いずれも小さい例ですが、きっかけにはなるでしょう。