Emacs-W3 とは、Emacs/Mule の上で動作するテキストベースの WWW ブラウザ です。WWW を見る際に、いちいち重い netscape を立ち上げるのは面倒だ、と いう場合に便利。特に Mule を使って html ファイルを編集する際なんかに Mule の中で使えるのが個人的には嬉しかったりします。
[どんなふうに嬉しいの?]w3-4.0preXX については、Mule-2.3 から Emacs-20への移行について のページを御覧下さい。
1998-2-22 に neumann に w3-3.0.50 を入れました。 以前のも残してありますが、新しい方が、テーブルタグも扱えて便利です。 最近、気がついたのだけど、何と (クライアントサイドの) Image map にも対応してるんですね。(選択すると、Image map 内に書かれているリンク先を表示、補完してくれる。) 何と素晴しい。
ということで、新しいバージョンに移行したい人は下の手順に従って下さい。 これで、 梅津君 のページもばっちり。
(一応、2.2.26 の場合の古いドキュメントも残 しています。)
neumann を利用している場合なら、次のファイル
w3-init.el
の内容を自分のホームの下の .emacs
に書き込む
だけです。基本的にはこれだけで次に Emacs/Mule を起動した時から使えるよ
うになるはずです。テーブルタグの隅のキャラクターの変更方法が中に書かれ
ているので、特に backslash が Yen になる端末の方は変更しておくことをお
薦めします。
後、個人的な設定として、次のような変数の値を定めておくといいでしょう。
(下の例は私場合の設定です。各自変更して .emacs
に書きましょう。)
(setq url-personal-mail-address "matsu@math.s.nantoka-u.ac.jp") (setq w3-default-homepage "http://www.math.s.nantoka-u.ac.jp/~matsu/index.html")
基本的には M-x w3 で起動します。
TAB,n,b 等でタグを移動します。選択は
RTN です。他の細かいキーについては
C-h m
(describe-mode)
で調べることも出来ますし、
Info の中にも W3 があります。
jam-zcat と同様、19.28 から 19.34 での途中で
write-region
の引数が変わったために、その
ままでは例えば画像ファイルの所で RTN を押して
もちゃんと表示してくれなかったりします。そこで、次のような patch を当
てる必要があります。
w3-2.2.26-19.34.dif
もっとも 19.34 ベースのを使う人は、もっと新しい W3 のパッケージを入れ るのが良いでしょう。3.0.50 辺りがお薦めらしいです。それ以降だとフォー ムの入力形式が変わっていて、Mule と相性が悪いらしいので。このことは、 下のリンクの所で紹介している nagae さんのページで知りました。
`や ,@ の構文が、最近のバージョンと異なること、
更に、下の nagae さんのページで教わった
w3-display.el
での face の問題に注意すると、
このパッチ w3-3.0.50-mule.dif
を当てることで、無事に make, make install することが可能です。
ただし、emacs-20.x とか、mule-2.3@19.34 では当てちゃうと問題がおきるので、 あてないで下さい。そろそろ mule-3.x も出るのかな。
Emacs-W3 はスタイルシートも扱えるようです。ただ、XEmacs では知りません が、Mule-2.3@19.34 でスタイルシートを使ったページを見ると、やたらと待 たされるような気がします。Pentium 166 だからそんなに遅いマシンではない はずなのに。なので、このページでは Emacs-W3 に対してはスタイルシートが 無効になるようにしているのですが、これ、HTML 的には正しくないような気 がします。正しい対処方法を知っている人は教えて下さい。
Emacs-W3 の側で常にスタイルシートを読まないような設定をするにはどうし
たらいいかは調べられませんでした。
w3-style.el
を書き換えれば可能ではあるの
だけど…。
nagae さんのページ (Emacs-W3 で見ることを想定してるページで、参考になります。) ftp.iij.ad.jp/pub/network/WWW/w3/.beta/