2011/4/26 東京大学の本田大悟様から再びいただきました正誤表リストをもとに 更新しました.膨大な数の間違いがありました.申し訳ありません. 定義5.23の複体の射の写像錘ですが, 通常写像錘と呼ばれているものから次数が1つずれていましたので 訂正しました.その定義の直後から写像錘C(φ)をたくさん使って いますがそれらはこの訂正後の意味のもの (つまり通常写像錘と呼ばれているもの)です. あと定理5.36(つまりその中の命題5.37,5.38など)は 証明において複体が上に有界であることを使っていないのでは というご指摘がありましたが,その通りでして,より詳しい主張は 「定理5.36と同様の主張が上に有界とは限らない複体に対して成り立ち, 特に複体が上に有界ならばその射影対象から成る複体も上に有界にとれる」 ということです. 本書では定理5.36を上に有界な複体についてのみ応用するので その場合に限って主張を書きました.