ほんの触りだけですが、RCS についての最小限の事柄について。
RCS は GNU が配布している版管理 (version control) ソフトウェアです。
ci
, co
, rcsdiff
, rcsmerge
などのコマンド群からなります。
Linux や FreeBSD の主要な配布パッケージには大抵含まれているでしょう。
なお、より多くの人が関わるプロジェクトでは、同じく GNU の CVS が便利です。
因みに CVS は RCS を利用しています。
さて、例えば hello.el
というファイルを作成していて、これを RCS の管理下に置きたいとしましょう。
(これを「登録する」と言います。) それには、
lucy~$
ci
hello.el
として "チェックイン" するだけです。 すると、変更ログを書けとか言われるので適当に書きます。 行頭で . を押して改行を押せば、目出たくチェックインできます。 これ以降、このファイルを編集したい場合は
lucy~$
co
-l
hello.el
として、チェックアウトします。
-l
はロック (lock) するためのオプションで、これで他人が同時に変更するのを防げます。
変更履歴を保存しているファイルは、元のファイル名に ,v
を付けたものになっています。
これはそのままだと同じディレクトリに置かれますが、RCS という名前のサブディレクトリがあればそこに置かれるので、見苦しいなと思う場合とか、一箇所にまとめて置きたい場合には、あらかじめ作成しておくと良いでしょう。
こうして RCS の管理下に置くと、過去の版を特定の版を見たり、過去の版との変更個所を見たりできます。
(たとえば変更箇所を見るコマンドは rcsdiff
です。)
詳しいことは、man rcs などして下さい。