NTT JTeXは日本語用のTeX、MuLTeXは多国語用のTeXです。 MuLTeXのサンプルは
です。dvi2ps-j はdviファイルをPSファイルに変換するツールで、 各種日本語フォントフォーマットをサポートしています。
dvi2dvi はdviファイルをdviファイルに変換するツールで、 virtualフォントの展開を主目的にしています。
これらは、
上記の場所にあるvirtualフォント等のファイルを展開する ディレクトリの配置としては、以下のような階層が考えられます。
.../fonts/tfm/morisawa/ (rml.tfm, gbm.tfm, rmlv.tfm, gbmv.tfm)
ofm/morisawa/ (rml.ofm, gbm.ofm)
vf/morisawa/muling/nttsub/ (dmjka10.vf,..., dgjka10,... )
ptex/ (min10.vf,..., goth10.vf,..., tmin10.vf,..., tgoth10.vf,...)
.../fonts/tfm/ipa/ (ipam.tfm, ipag.tfm)
vf/ipa/muling/nttsub/ (dmjka10.vf,..., dgjka10,... )
ptex/ (min10.vf,..., goth10.vf,...)
.../fonts/tfm/ipa/jsub/ (ipamjka.tfm,..., ipagjka.tfm,...)
type1/ipa/jsub/ (ipamjka.pfb,..., ipagjka.pfb,...)
vf/ipasub/muling/nttsub/ (dmjka10.vf,..., dgjka10,... )
ptex/ (min10.vf,..., goth10.vf,...)
しかし、このようにして全部を置いた場合、同じ名前のファイル
(たとえば dmjka10.vf や min10.vf)が vf の下に置かれ、どれが選ばれるか
わからなくなります。
このようなときは、vf というディレクトリの代わりに
vfdev というディレクトリの下に置き、デフォルトとして使いたいものを vf
の下からリンクを張り、それ以外のものを使うプログラムについては vfdev
の下のものを使うようにそれぞれ設定すればよいでしょう。
dvipsの場合、たとえば設定ファイル config.bk
V .:$TEXMF/fonts/vfdev/morisawa//:$TEXMF/fonts/vf//
p psfonts_t1.map
p +morisawa.map
を作って
(ただし morisawa.map は
rml Ryumin-Light-H
gbm GothicBBB-Medium-H
というファイル)、
これを設定ファイルとして指定するため
dvips -Pbk foo.dviのように起動します。 しかし、上のように設定ファイルで V を使って path を指定する場合、 dvipsのバグのため(少なくとも dvips 5.95a にはこのバグがあります) パッチが必要です。 また、dvipsではvirtualフォントファイルのsuffixが .ovf であるときだけ 2バイト文字用のvirtualフォントファイルと見なされますが、 それだと他のソフトウェアとの両立が面倒なので、 suffixが .vf であるときも2バイト文字用のvirtualフォントファイルと 見なせるようにしておくと便利です。 さらに、dvipsは2バイト文字用のofmファイルが含む文字数が65536(=2^16)になると 発現するバグがあります。 (ここではそのようなofmファイルは使っていませんが。) 以上に関するパッチをまとめたものが dvipsk-5.95a-patch.gz です。