ソフトウェア

TeXfamily (NTT JTeX, MuLTeX)

最新版は texfam-1.5-beta にあります。 (ドキュメントはまだ整ってないのでベータ版とします。) NTT JTeXのバージョンは2.2、MuLTeXのバージョンは1.1で、 TeXLive 2009に基づいています。

NTT JTeXは日本語用のTeX、MuLTeXは多国語用のTeXです。 MuLTeXのサンプルは

です。

Dviドライバ (dvi2ps-j, dvi2dvi)

dvi2ps-jの最新版は dvi2ps-5.1j.tar.gz で、 dvi2dviの最新版は dvi2dvi-3.0.tar.gz です。

dvi2ps-j はdviファイルをPSファイルに変換するツールで、 各種日本語フォントフォーマットをサポートしています。

dvi2dvi はdviファイルをdviファイルに変換するツールで、 virtualフォントの展開を主目的にしています。

フォント用ツール (jftool, mulftool)

jftoolの最新版は jftool-0.9.tar.gz で、 mulftoolの最新版は mulftool-0.9.tar.gz です。

これらは、

です。 これらのvirtualフォント等を使えば、日本語化されていないxdviやdvipsでも (2バイト文字のvirtualフォントを解釈さえできれば)、日本語を扱うことができます。 (pTeXの縦書きの処理はできませんが。) これらのプログラムによって作ることができるvirtualフォントのいくつかを ここ に用意してあります。

上記の場所にあるvirtualフォント等のファイルを展開する ディレクトリの配置としては、以下のような階層が考えられます。

.../fonts/tfm/morisawa/		(rml.tfm, gbm.tfm, rmlv.tfm, gbmv.tfm)
          ofm/morisawa/		(rml.ofm, gbm.ofm)
          vf/morisawa/muling/nttsub/	(dmjka10.vf,..., dgjka10,... )
                      ptex/		(min10.vf,..., goth10.vf,..., tmin10.vf,..., tgoth10.vf,...)

.../fonts/tfm/ipa/		(ipam.tfm, ipag.tfm)
          vf/ipa/muling/nttsub/		(dmjka10.vf,..., dgjka10,... )
                 ptex/			(min10.vf,..., goth10.vf,...)

.../fonts/tfm/ipa/jsub/		(ipamjka.tfm,..., ipagjka.tfm,...)
          type1/ipa/jsub/	(ipamjka.pfb,..., ipagjka.pfb,...)
          vf/ipasub/muling/nttsub/	(dmjka10.vf,..., dgjka10,... )
                    ptex/		(min10.vf,..., goth10.vf,...)
しかし、このようにして全部を置いた場合、同じ名前のファイル (たとえば dmjka10.vf や min10.vf)が vf の下に置かれ、どれが選ばれるか わからなくなります。 このようなときは、vf というディレクトリの代わりに vfdev というディレクトリの下に置き、デフォルトとして使いたいものを vf の下からリンクを張り、それ以外のものを使うプログラムについては vfdev の下のものを使うようにそれぞれ設定すればよいでしょう。

dvipsの場合、たとえば設定ファイル config.bk

    V .:$TEXMF/fonts/vfdev/morisawa//:$TEXMF/fonts/vf//
    p psfonts_t1.map
    p +morisawa.map
を作って (ただし morisawa.map は
    rml Ryumin-Light-H
    gbm GothicBBB-Medium-H
というファイル)、 これを設定ファイルとして指定するため
    dvips -Pbk foo.dvi
のように起動します。 しかし、上のように設定ファイルで V を使って path を指定する場合、 dvipsのバグのため(少なくとも dvips 5.95a にはこのバグがあります) パッチが必要です。 また、dvipsではvirtualフォントファイルのsuffixが .ovf であるときだけ 2バイト文字用のvirtualフォントファイルと見なされますが、 それだと他のソフトウェアとの両立が面倒なので、 suffixが .vf であるときも2バイト文字用のvirtualフォントファイルと 見なせるようにしておくと便利です。 さらに、dvipsは2バイト文字用のofmファイルが含む文字数が65536(=2^16)になると 発現するバグがあります。 (ここではそのようなofmファイルは使っていませんが。) 以上に関するパッチをまとめたものが dvipsk-5.95a-patch.gz です。
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