浪人街

ろくでなしとは、 甘く見たな・・・。


一  言

 私の最も好きな日本映画の傑作「浪人街」のページです。
 公開当時、「浪人」だった私は予備校の夏期講習をサボって見に行きました。(このときオリジナル浪人街の再映を見逃したのがいまだ悔やまれる) ああ、懐かしの池袋 文芸座は今年三月をもって休館..。この文芸座ではときどきリバイバル上映してたのに・・。やはりいい映画は劇場でみたいものです。
この映画は絶対に大画面で見るべきだ。

解  INTRODUCTION  説


 「浪人街」は昭和3年の無声映画の時代に、若干20歳のマキノ雅広(当時・正博)監督によって発表された。
江戸末期の浅草裏界隈を生きるアナーキーな浪人達の人間模様をリアルに描いたこの作品は公開当時大絶賛を浴び、その年「キネマ旬報」ベストワンに輝いた。翌年、続編ともいうべき、第二話、第三話が作られ、マキノ監督の長いキャリアの中で第一期黄金時代が築き上げられた。
今日、現存するフィルムは残念ながら第一話・第二話の編集短縮版のみである。
昭和32年にトーキーで「浪人街」が再映画化され、この時、スタッフ・出演者は無報酬で制作に協力したという逸話が残っている。

 その後、この作品は古典的名作としてファンの間で語り継がれ、昨今に至るまで十数回に渡って映画化が企画されてきたが実現をみなかった。昭和63年、ファン・関係者の熱い期待を受けて、”マキノ監督で再度、トーキー・カラーのリメイクを・・”という話が持ち上がったが、健康上の理由でやむなく断念された。

今回、マキノ監督の快諾を得て、日本映画の父・牧野省三追悼六十周年作品として、32年ぶりに待望の映画化が実現。総監修・マキノ雅広、監督・黒木和雄、脚本・笠原和夫の布陣である。黒木監督にとって、時代劇は「竜馬暗殺」以来15年ぶりであり、<毎日コンクール優秀賞>を始め数々の受賞に輝いた「TOMORROW・明日」に続く作品である。また宮川和夫が特別協力として、ラスト17分間に渡る大殺陣の撮影を担当している。

 キャストは主演の浪人・荒巻源内に「TOMORROW・明日」「土つい足る年」などで最近ますます円熟味を増した原田芳雄。赤牛弥五右衛門には、俳優専一で時代劇に出るのが実に15年ぶりという勝新太郎。夜鷹・お新には「ベッドタイムアイズ」「座頭市」の樋口可南子。他に石橋蓮司、田中邦衛、杉田かおるなどの芸達者な役者が顔を揃えた超娯楽巨編である。

 ラスト17分間に渡って”浪人4人VS悪党旗本120人”が斬って、斬って、斬りまくる迫真の大立ち回り。息づく華麗な映画美術の伝統。緊張感のある引き締まった映像。クライマックスの大殺陣に流れ込む骨太なドラマ展開。正当派時代劇の妙味が凝縮されたこの作品は、日本映画史上に新たな1ページを加えました。


物  STORY  語


 江戸下町のはずれ、傾いたボロ屋には年老いた法師。
すべてに疲弊しきった人生の吹き溜まり。
連続夜鷹殺しを軸に、生き場のない浪人達と旗本一党との対決を描く、本格時代劇。

公開された「浪人街」リスト


出  CAST  演


荒巻 源内----- 原田芳雄
   
お新----- 樋口可南子
   
母衣 権兵衛 ----- 石橋蓮司
   
おぶん----- 杉田かおる
   
お葉----- 伊佐山ひろ子
おとく----- 絵沢萌子
おつや----- 賀川雪絵
おなか----- 中村たつ
お仙----- 紅 萬子
佐吉----- 藤崎卓也
琵琶法師----- 天本英世
   
太兵衛----- 水島道太郎
小幡七郎右衛門----- 中尾 彬
   
伊勢屋----- 佐藤 慶
   
倉田 平七郎----- 長門裕行
   
土井孫左右衛門 ----- 田中邦衛
   
赤牛弥五右衛門----- 勝新太郎



制  STAFF  作


制作----- 鍋島壽夫
   足立侃三郎
   務台猛雄
企画----- 鍋島壽夫
プロデューサー----- 山崎義人
   野村芳樹
  垂水保貴
総監修----- マキノ雅広
原作----- 山上伊太郎
脚本----- 笠原和夫
音楽----- 松村禎三
撮影----- 高岩 仁
美術----- 内藤 昭
照明----- 美間 博
録音----- 加藤一郎
編集----- 谷口登司夫
監督補佐-----南野梅雄
助監督----- 月野木隆
制作担当-----貝原正行
殺陣-----宇仁貫三
   山口博義
特別協力----- 宮川一夫

黒木和雄監督作品


日本映画の父・マキノ省三 追悼六十周年記念作品
浪人街
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