イン・スルー・ジ・アウトドア

 In Through The Outdoor

 俺の知る ZEP ファンにこのアルバムが気に入ってるといった人はひとりもいない。そのうえ「Outdoor 以外は全部いいんだけど」等と神をもおそれぬことを言う奴がいる。

 俺の思うZEPの姿の一つに中近東の匂いとプログレ趣味というのがある。その辺を中心にこの過小評価されているアルバムを解析していきたい。

A-1 In the evrning
 冒頭の Bowing 奏法(?)の妖しいSEから相変わらずのカッコイイリフで始まる割と重めの曲。プラントは得意のエルヴィス声で高音シャウトはほとんど使ってない。俺こういう歌い方のプラントは大好きなのよ。
 じつは聞きどころは鉄壁のリズム隊であったりする。ボンゾはひかえめながら随所にオイシイおかずをいれつつあくまで重厚なリズムをきざむ。ギターソロ前半のベースはムチャかっこいいぜえ。後のザ・ファームにかなり影響を与えているはずである。

A-2 South Bound Saurez
 地味な印象を受けるかもしれんがやはりリズム隊がんばってるぞ。あとジョン・ポール・ジョーンズのブギピアノはかなりいけてる。フェイシズに一歩もひけをとらない。あ ここもプラントはシャウトなし。

A-3 Fool in the rain
 ああ いい気分である。心地よい気怠さはタイトルにぴったし。中間部のサンバはとても面白いサンバ・ロックなんである。ここのマリンバもジョン・ポール・ジョーンズなんだろうか? ペイジのギターの音色もまたよいのである。

A-4 Hot Dog
 カントリーである。ここもジョン・ポール・ジョーンズのピアノがかなりいい感じである。そしてプラント!ああ!プラント! サビのとこなんか聞く度に一緒にうたっちまうぜい!う〜〜〜! エルヴィッシー! ただしペイジ先生のソロはいまいちです。

B-1 Caroselambra
 なんだか異様に軽い音色のシンセのリフの曲 実はここでの一押しはジョン・ポール・ジョーンズのベースなんである。おお かっこいい!ランニング!ランニング!
 単調なリフが増殖、発展していく成長を追うのも面白い。

B-2 All my Love
 俺は好きだぞ! 誰がなんと言おうとこの曲は傑作だ!文句のある奴はかかってこい!詩も最高である。フェイドアウトして終わるのが非常に惜しい。したがって俺の手元にはフェイドアウトしないヴァージョンが何種類かある。(ライブ版)
 ああ なける。すべてが泣けてくるのだ。プラントの歌い方、ジョン・ポール・ジョーンズのシンセソロ、ペイジのカッティング、ボンゾのバスドラまでもが泣ける。

B-3 I'm gonna crawl
 これを初めて聞いた中学3年生の俺にはこの曲だけ唯一理解できなかった。個人的にはこれは「プレゼンス」収録の Tea For One のアンサーソングなのかともおもっている(詩の意味ではなく)。しかしZEPの中でただ1曲のソウルバラードという見方もあるなあ。真夜中に一人部屋を暗くして酒でも飲みながら聴く曲。プラントの感情炸裂ヴォーカルはまさに鳥肌ものである。

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