ドクター・アダー     Dr.Adder

 K.W.ジーター


 暴力、セックス、奇形、ゲロと糞! これ程までに悪臭の漂う小説を私は知らない。

 プロローグ アダーの独白より

 メッシュのパンティー・ストッキングを突き破り、柔らかい肉を固い筋肉を抜け、骨をかすり、おれの眼の前で鋏の突き出た半分を伝って血が流れ出し、おれの小さな両手を流れ落ちた。今でも眼に浮かぶ。保母さんがおれの前でドタッと両膝をつき、口も両眼も、苦痛とショックとで声もなくOの字に開いていた。

アダー君の保育園児のころの思い出である。なんてイカス子供なんでしょう!!うへぇ
あ ことわっとくとこれは決してホラーではありません。純粋な(?)SFです。ただ変態な人たちがちょっとでてくるだけです。たとえば

 元医師のベトリーチじいさん トランスベスタイトで映画マニアの自慰狂
 地下生活者の女の子バンディータ セックス狂
 主人公リミット ときどき雌鶏とやってる(獣姦)
 モックス 女性器にはえた歯で自分の男性器を切り取られることを願っていた(これは実現される)
 等・・

 全編 息もつかせぬ圧倒的な迫力と執拗な描写。 
もうとにかく凄いとしか言いようがない。作者ジーターの絶望的な暗さには一度はまったら抜けられない魅力がある。

 フラッシュ・グラブほしいなあ


 ジーターの作品で邦訳のあるものは以下のとおり (1998. 2月現在)
おいおい絶版ばっかりやん!! どうにかしろよ早川!!
 ちったあ創元をみならえ!!

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