Difference Engine
差分(階差)機関について


 この本を読んだ人ならわかってると思うけど、ここに登場する差分(階差)機関なるものや、登場人物のチャールズ・バベッジ、エイダ・バイロン等は実在の人物だ。もっともこの小説のように、蒸気コンピュータや、蒸気映像(キノトロープ)なんかがこれ程発達してたら、今の俺等の生活も違ったモノになったろうね。
 そういやぁ唐沢商会のまんがに「蒸気王」てえのがありましたねえ。ま いっか

差分(階差)機関 Differense Engine

 物理的に数値を計算し、印刷する機械であり、チャールズ・バベッジが20才の時に発案し建造した。
 1822年に印刷機なしのサブセット版が完成、これを使って英国政府を説き伏せ、1923年から政府援助のもと製造を開始した。実際この階差機関は1から108000までの対数表をつくりあげている。
 しかし、必要とされるレヴァや歯車が手に入らず、完成することはなかった。


 さてこのマシンの設計者チャールズ・バベッジ(1791-1871)について見ていこう。

バベッジ、チャールズ(1791-1871) BABBAGE,CHARLES

英国の数学者で機械技師。1816年に王立協会の特別会員に任ぜられる。1828年から、1839年まで、ケンブリッジ大学の数学教授を務めた。
 この人 あまり知られてないのだが、現在の郵便制度の基礎を作った人だし、蒸気機関車用のスピードメーターを作ったり、保険統計理論の論文を書いたりと多才なひとである。もちろん階差機関、解析機関の設計者で、特に解析機関のアイデアは現在のコンピュータの基礎となったものなのだよ。
 演算の命令はパンチカード(!)に蓄えられ、これが現在プログラムとよばれているものだ。


解析機関 Analytical Engine


 階差機関の発展型 解析機関。1833年にチャールズ・バベッジにより構想されたが、建造されたのは彼の死後である1879年。息子のヘンリが演算部と印刷部に限定してつくられ、1888年に実際に稼働している。
 これは世界初のプログラマブルコンピュータで完成していれば間違いなく世界は今と違ってたのだよ、ホームズ君。ただし歯車で蒸気だけど・・
 だってこれENIAC、コロッサスの100年前だぜ!電気ねえよ


ラブレイス、オーガスタ・エイダ・バイロン(1825-1852)LOVELACE,AUGUSTA ADA BYRON


 「世界最初のプログラマー」として知られているが、どうも眉唾らしい。
 ただし彼女の最大の業績はバベッジがトリノで行った公演記録の翻訳である。この公演の翻訳には彼女のつけた注釈が50ページ程あって、事実上エイダ独自の論文というべきものであった。
そこで彼女は、プログラミングにおけるサブルーチンの考え方にもふれている
もっとも、現実の彼女は博打で破産しかけ、37才のときに癌で亡くなった。
 ちなみにこの人のパパは "あの"バイロン卿である。アブサンのんでるかー?


もっと興味のある人のためのページ集

Back