プログラミング言語論I
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Scheme処理系と実行環境
BiwaScheme
BiwaScheme はJavaScriptで書かれたScheme処理系です。 Webブラウザ上で動かすことができますので、短い式を評価したいときに手軽に試せます。 モバイル版のページ もあります。
DrRacket
自宅のパソコン等でSchemeを動かすには、Racket を導入し、付属する実行環境DrRacketを使用するのが簡単でしょう。 学科端末室でも使用できます。
DrRacketはScheme以外の言語も動作させることができる環境ですので、最初に以下の初期設定を行う必要があります。
- 画面下のDockにあるLaunchpad(ロケットのアイコン)をクリック
- DrRacket(「λ」と書いてあるアイコン)をクリック
- ウィンドウ左下の下三角(最初は「言語が選択されていません」と表示されている)をクリック
- 「Other Languages」を選択
- 「R5RS」を選択し、「OK」をクリック
- ウィンドウ右上の「実行」をクリック
これで、下の区画にSchemeの式を入力して評価結果を得ることができるようになります。
ファイルに保存する内容は上の区画に書きます。 通常はdefineの列と、最後に式をいくつか書くことになるでしょう。 編集したら、右上の「実行」ボタンを押して評価します。 さらに下の区画にSchemeの式を入力して評価結果を得ることもできます。
保存するにはメニューバーの「ファイル」から「定義の保存」を選択します。 また、時間のかかる評価を途中で止めるには、右上の「停止」ボタンを押します。
SCM + Emacs
学科端末室では、Schemeの処理系SCM をEmacs上で動かすこともできます。
- Emacsを起動し、拡張子が「scm」となるファイル、例えば「test.scm」を編集する準備をする
- メニューバーの「Scheme」から、いちばん下にある「Run Inferior Scheme in Another Window」を選択
これで、上の区画ではファイル「test.scm」の編集が通常のファイルの編集と同様にできるようになり、 また下の区画ではSchemeの式の評価ができるようになります。
上の区画で式を入力したら、その後で「C-x C-e」(メニューバーの「Scheme」のいちばん上にある「Evaluate Last S-expression」で表示されるもの)をタイプすると、 その式を評価した結果が下の区画で表示されます。とりあえずは、メニューバーの「Scheme」のいちばん上か下にあるものを使う、と覚えておくとよいです。 なお、時間のかかる評価を途中で止めるには、 下の区画で 「C-c C-c」をタイプします。