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Micorsoft のファイルの閲覧

本来なら w3m の項に含める内容ですが、分けて書くことにします。

octet.el とは

幸いにして、まだ私の周囲では「Microsoft の製品がデフォルトなのだから、それを使わない方が悪い」という主張をして、 周囲にも Microsoft のアプリケーションでしか扱えないようなファイル形式を押しつたり、公共のファイルをこのような形式で統一しようとするような人はいないのですが、 それでも Word とか Excel 固有の形式のファイルを見る機会はそれなりにあります。

すると、私みたいに Word も Excel も持っていない人は少々不自由な思いをすることもままあります。 こういったファイルをフリーソフトウェアだけで閲覧したり、Html のような標準的な形式に変換したりするものとして、wv や xlhtml というものがあります。 libwmf などもインストールしてそれと一緒にコンパイルしておけば、かなり重宝するのではないでしょうか。

ところで、これらのソフトウェアを使って Microsoft のファイルを html に直せるのなら、これらを介して Microsoft のファイルを直接 emacs-w3m で閲覧することも可能なはすです。

ということを実際に実現してくださったのが、 Wanderlust で有名な寺西氏の octet.el というものです。 emacs-w3m の配布に含まれています。

インストール

事前にインストールしておくべきものは、

でしょうか。 libwmf は必須ではないですが、wv をこれと一緒にコンパイルしておけば、 wv で word ファイル中の wmf ファイル (Windows Meta File?) を png に変換することができます。

Vine Linux を使っている私は libwmf は VinePlus のもの (libwrm-0.2.1) を取ってきました。 また、wv と xlhtml は、各々 0.7.1 と 0.4.9.0 をコンパイルして使っています。 wv は configure のオプションに --with-libwmf を付けて、後は単に make と make install で済みます。 また、xlhtml も make; make install で OK です。

octet.el の方はもっと簡単です。 これを書いている時点では cvs の方にしか含まれていませんが、 そのうち emacs-w3m のリリース版にも含まれることでしょう。 そうすれば、.emacs.el

(require 'octet)
(octet-mime-setup) ; if you use SEMI

と書いておくだけです。(2行目は semi を使っている場合に加えておくと良い。) cvs から octet.el だけを取ってきた場合でも、 例によって load-path が通っているディレクトリ (例えば emacs-w3m をインストールしたディレクトリ) に置いて、 バイトコンパイル しておきます。

使い方

例えば普通に word のファイル foo.doc を読みたい場合は、M-x octet-find-file として、その後読みたいファイルを指定するだけです。 詳しくは octet.el の中の説明を読まれると良いでしょう。


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