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bibtex (bibtex 入力支援環境) について

1. bibtex って何?

LaTeX を使って論文を書いてらっしゃる方には、参考文献を bibtex を使って管理している方も多いと思います。 で、そのためにはデータベースとなる bib ファイルを書いていかねばならないわけですが、 エントリーを全部自分で書いていくのは面倒ですし、 どんなエントリーがあったかというのをいちいち憶えているのも面倒です。 その辺をある程度自動的にやってくれるのが bibtex.el です。

2. 設定

少なくとも Emacs 20 の頃から bibtex は Emacs の配布に含まれているので、普通は何も設定する必要はないでしょう。 その状態でも拡張子が bib のファイルを開くと、自動的に bibtex モードになるはずです。

3. 使い方

bibtex モードになると、ツールバーに Entry-Types, Bibtex-Edit が現れます。 もちろん各々にキーが割り当てられていますが、このような場合はメニューが便利です。

新たに項目を作成する場合は Entry-Types から適当なものを選択すれば良いです。 例えば Article in Journal (C-x C-e C-a) を選択すると、

    @Article{,
      author = 	 {},
      title = 	 {},
      journal = 	 {},
      year = 	 {},
      OPTkey = 	 {},
      OPTvolume = 	 {},
      OPTnumber = 	 {},
      OPTpages = 	 {},
      OPTmonth = 	 {},
      OPTnote = 	 {},
      OPTannote = 	 {}
    }

というテキストが挿入されます。 後は、author とか title とかの項目を埋めていけばよいでしょう。 ちなみに C-j で次の項目に移れます。 OPTkey などのように OPT が付いている項目は、省略が可能な項目です。

また、Book などを選択した場合に現れる

    ALTauthor = 	 {},
    ALTeditor = 	 {},

は、どちらかを選んでいれることを意味します。

そうやって各項目を埋めた後で、C-c C-c (bibtex-clean-entry) すると、 その項目のキーを何にするかをミニバッファでその候補となる文字列と一緒に聞いてきます。 大抵はそれをそのまま利用すれば良いでしょう。 すると、不必要な部分は削除されて、整形されたデータが残ります。 これでその項目は完成となります。

他の役に立つ関数は、ツールバーのメニューを一通り眺めていると分かると思います。 例えば、編集中の項目が何の項目なのかを知りたい場合は C-c ? などとタイプすればよいです。


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