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<title>book</title>
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<meta name="copyright" content="&copy; 1998 MATSUDA Shigeki">
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[book]
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<h1>最近読んで面白かった本</h1>
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あなたはこのページの
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人目のお客様です。
<p>
いやーこういうのってページをかせげますよね。かせいだからどうだってこともないで
すけど。
</p>
<ul>
 <li><a href="#roman">ローマ人の物語 I〜</a></li>
 <li><a href="#kei">検屍官, etc.</a></li>
 <li><a href="#espionage">リヴィエラを撃て</a></li>
 <li><a href="#brain">唯脳論</a></li>
 <li><a href="#psyco">あなたの身近な「困った人たち」の精神分析</a></li>
 <li><a href="#eve">パラサイト・イヴ</a></li>
 <li><a href="#otaku">オタク学入門</a></li>
 <li><a href="#virus">ウィルス進化論</a></li>
 <li><a href="#zero">暗号・ゼロ知識証明・数論</a></li>
 <li><a href="#crypt">暗号 --ポストモダンの情報セキュリティ--</a></li>
 <li><a href="#carol">チェシャ猫はどこへ行ったか</a></li>
 <li><a href="#caos">カオスとフラクタル</a></li>
 <li><a href="#shirabe">永遠なる天空の調</a></li>
 <li><a href="#kamigami">遠き神々の炎(上)(下)</a></li>
 <li><a href="#sybil">失われた私</a></li>
</ul>
<hr>

<h2><a name="roman">ローマ人の物語 I〜VII</a></h2>

塩野七生 著<br>
新潮社
<p>
中学や高校の時は、社会科の先生には恵まれていたはずなのだけど、歴史はあまり好きではなかった。
なのに、この本はやけに面白い。
これは、後書きにも書かれているけれども、この何冊ものシリーズで語られる内容が、高校の歴史ではたったの数行でしかない、ということにもよるのだと思う。
</p>
<p>
ここ数年、義務教育や高校での数学の内容が大幅に削られてきている。
それでもあまり内容が減ったようには見えないのは、それだけ教える内容が多様化しているということなのだろう。
ただ、本来はとても面白いものが、内容を断片化することでとてもつまらないものになってしまい、内容を薄くして簡単にしたつもりが、逆に理解を妨げることになっている部分もあるように感じる。
</p>
<p>
ということを上の本を読んでて思った。
ただ今回提出された高校の指導要領の内容は、前回の10年前のものよりは良いような気がする。
実施は5年先だけど。
</p>
<hr>

<h2><a name="kei">検屍官、証拠死体、遺留品、真犯人、死体農場、私刑、死因、接触、業火</a></h2>

パトリシア・コーンウェル 著<br>
講談社文庫
<p>
こういうページにベストセラーばっかり並べているのは、かなり恥ずかしいものがありますが、気にしないことにしよう。
</p>
<p>
で、このシリーズも売れまくっているようなので、内容には触れませんが、私が感動したのは、サザエさんと違って主人公が極めて順調に歳をとっていくこと。
これはヒロインが次々と事件を解決していくタイプの小説では結構珍しいのではないだろうか。
一連の作品の魅力は他にも沢山あるのだけれど、歳をとるということがどういうことかを深刻に考えさせられたという点も大きな魅力の一つだったような気がする。
最後の業火はつい最近 (1998/12) 出たばかり。
</p>
<hr>

<h2><a name="espionage">リヴィエラを撃て(上/下)</a></h2>

高村薫 著<br>
新潮文庫
<p>
アイルランド、イングランド、香港、日本を舞台にしたスパイ小説。九州出張の帰りの新幹線で読んだのですが、なかなか面白かったです。
(九州への出張に、新幹線なんか使うなと馬鹿にされてしまったけど。)
また、この本を読むときは、BGM にブラームスのピアノ協奏曲の二番をかけておくことをお薦めします。
理由は読んでいく内に分かると思いますが、小説を読む際の BGM って結構重要だと思うのですよね。
読んでる時には聞こえてはいないだろうけど。
</p>
<p>
もっとも、小学生くらいのときにモーツァルトの交響曲40番を流しながら江戸川乱歩を読んでいたことがあって、そのせいかこの曲はおどろおどろしい曲だというイメージを持ち続けてたんですが、周りの誰に聞いても「何で？」と言われるばかり。
最近になって漸くこのトラウマ!?から抜け出せたんですが、こういうこともあるんで、先に曲を聞いてから本を読むってのが正しいのかも。
</p>
<hr>

<h2><a name="brain">唯脳論</a></h2>

養老孟司 著<br>
青土社
<p>
著者の養老孟司氏は NHK スペシャルなどで顔を見た人も多いと思いますが (最近ではガメラ2にも出ていた)、解剖学者の方です。
脳についての本はいろいろ出てますけど、解剖学者としての視点から脳を見たらどうなるかという点がこの本の特色でしょうか。
数学についても脳との比較の上でかなり面白い見解を述べているので (誤解を招くといけないので敢えて解説は書きませんが) 一読をお薦めします。
</p>
<hr>

<h2><a name="psyco">あなたの身近な「困った人たち」の精神分析</a></h2>

小此木啓吾 著<br>
大和書房
<p>
その内書きます。(^^; と言っておきながら全然書かなかったのですが、やっぱりこの手の本はシャレにならないですね。
ということで論評は避けさせていただきます。(^^;;
</p>
<hr>

<h2><a name="eve">パラサイト・イヴ</a></h2>

瀬名秀明著<br>
角川書店
<p>
第2回日本ホラー小説大賞の大賞受賞作ということと、結構派手に宣伝されていたことから読んだ人も多いと思います。
個人的には、あまりホラーは好きではないのですが、著者が東北大学大学院薬学研究科の博士課程の人だということで、興味を持って買ってしまいました。
この手の本に詳しい人によると、ミトコンドリア・イヴを題材にした小説は以前からあり、そういう点ではそれ程騒がれる本ではないとのことですが、小説としては面白く読めると思います。
(註：その後とある生命工学科の方から、ミトコンドリア・イブの話はここ5年くらいの話題なので、古典的な題材というわけではないのではとの指摘を頂きました。)
</p>
<p>
もっとも、私がこの本を読んで一番感動したのは、冒頭付近の次の一節。
</p>
<blockquote>
<p>
この講座は朝が遅い。他の有機系の講座の中には八時前にスタッフ全員が集まり、ゼミを開いている所もある。
しかし、利明の講座では学生に対して登校時間についてとやかく言う風潮はなかった。
要は実験をおこない、データを出せばいいだけの話なのだ。
</p>
<p>
利明は助手という肩書上、八時半前には出勤するようにしていたが、これも自分でそう決めただけのことだ。
</p>
</blockquote>
<p>
いやー心掛けだけは見習いたいです。
今の所、八時前に起きるのは一週間に一度だけだもんなあ。
そういえば、私と同程度朝が弱かったと見られる岡田さんですら、最近は7:30に家を出ているとのこと。
奥様への愛がなせるわざでしょうか。
</p>
<hr>

<h2><a name="otaku">オタク学入門</a></h2>

岡田 斗司夫 著<br>
太田出版
<p>
この本は東北大に行く電車の中で読もうと思って買ったもの。
著者は GAINAX の設立者らしい。
一緒に行った杉山さんにそのことを話すと最初は知らないとのことだったが、「あのプリンセスメーカーを作ったとこ」と話すと、「あっ、やったことある」という返事だった。
ちょっと意外。
因みに私は実家に帰った時やったことがあるのだが、二回とも平凡な主婦になってしまったような気がする。
</p>
<p>
などという内輪受話はともかく、結構面白かったので、暇な人は読んでみましょう。
なお、著者はその手の人の間では「アニメ界の大阪商人」と言われているそうです。
まあ、あまりこういう話を書くと誤解されそうなのでこの辺で...。
</p>
<hr>

<h2><a name="virus">ウィルス進化論 --ダーウィン進化論を超えて--</a></h2>

中原 英臣、佐川 峻 著<br>
ハヤカワ・ノンフィクション学術文庫
<p>
世の中には「とんでも本」というジャンルの本があります。私は正確にはこの本はまだ読んでいませんし、読んだとしても進化論は良く知らないので、この本が「と」であるかどうかは分りません。
けれども、あとがきに次のような下りを見つけました。
</p>
<p>
「経済人類学の創始者、栗本慎一郎はウィルス進化論を土台とした快感ウィルス進化論を提唱し(中略)、新たな驚くべき時代の先駆者なのであろう」
</p>
<p>
ということで、著者は結構キている方かも知れません。その手のが好きな人には十分楽しめそうな雰囲気が漂っているとは思いませんでしょうか。
</p>
<hr>

<h2><a name="zero">暗号・ゼロ知識証明・数論</a></h2>

情報処理学会 監修 岡本龍明・太田和夫 共編<br>
共立出版
<p>
この本は
<a href="#crypt">暗号 --ポストモダンの情報セキュリティ--</a>
とは違ってかなり数学的な内容にも突込んで書いてある、専門家向けの本です。
とは言っても、なるべく予備知識が要らないように書かれており、章によっては対話形式で
書かれていたりして楽しめます。
まだあちこちつまみ食いのような読み方しかしていないので、感想なんてものを書ける状態ではないですが、同じ数学でもアルゴリズムの高速化みたいな話が出てくると、ちょっと今やってる数学との違いを実感させられて面白いです。
</p>
<hr>

<h2><a name="crypt">暗号 --ポストモダンの情報セキュリティ--</a></h2>

辻井 重男 著<br>
講談社選書メチエ 73
<p>
Ｋ先生によると、暗号理論というのは符号理論に比べて数学的に浅いそうである。
というと語弊がありまくりだけど、少なくともどちらかというとパズル的な所に面白さが多いということは言えそうです。
この本も一般向けということもあり、歴史も交えながら分りやすく暗号のことが説明されてます。
結構軽く読めてしまうので、手取り早く暗号のことを知りたい場合は便利かもしれません。
最後の方には、最近のフェルマー予想の解決の話にもちょこっと触れられています。
本当にちょこっとですが。
</p>
<p>
ところでこの本の中では所謂オイラー関数のことを久留島オイラー関数と呼んでます。
久留島義太(?〜 1757)というのは江戸期の和算家で、オイラー関数の公式を、オイラーの発見(1761)より早くに見つけているためらしいです。
なお、より詳しい情報が北詰氏(千葉大)のページ
<a href="http://www.math.s.chiba-u.ac.jp/~kitazume/tume3.html">
久留島喜内(義太)
</a>
に書かれているようです。
</p>
<hr>

<h2><a name="carol">チェシャ猫はどこへ行ったか
-- Alice in Dark Box ルイス・キャロルの写真術 --</a></h2>
桑原 茂夫 著<br>
河出書房新社
<p>
友達と本屋で待合わせしてる時に、思わず買ってしまった本。
ロリコン数学者と言えばルイス・キャロルですが(こらこら)、私はせいぜい『不思議の国のアリス』とかを書いてプレゼントしていたくらいなんだと思ってました。
いやーびっくり。
でもこの本の内容は至って真面目です。
</p>
<hr>

<h2><a name="caos">カオスとフラクタル</a></h2>

山口 昌也 著<br>
ブルーバックス
<p>
なんで今頃ブルーバックスかと言う方もいらっしゃると思いますが、私、カオスだとかフラクタルとか全然知らんかったもんで。
内容ですが、著者があの山口昌也氏ということもあって、分りやすくかつ面白く書かれています。
でも数式が一つ出てくる度に読者が半分になるという出版界において、一般向けの本にも関わらず、のっけから証明までつけちゃって大丈夫だったんだろうか。
</p>
<hr>

<h2><a name="shirabe">永遠なる天空の調</a></h2>

キム・スタンリー・ロビンスン 著<br>
創元ＳＦ文庫
<p>
天才数学者が音楽機械を作ったとかいう設定が面白そうだったので、帰省する際の電車の中で読んでみました。
確かに最初は楽しく読んでた気がしますが途中で偉そうに語り手が出てくるところから「ちょっと変だな」と思い始めて、結末でがっくりきました。
途中に出てくる擬似科学理論もどうも中途半端だし。相性が悪かったか。
</p>
<hr>

<h2><a name="kamigami">遠き神々の炎(上)(下)</a></h2>

ヴァーナー・ヴァンジ 著<br>
創元ＳＦ文庫
<p>
作者はなんでも数学者らしいです。そのためか著作の数は少ないですが、面白い作品が多いらしい。
この本も、物理的に見てこんなこたーあるわけねえべと文句をつけるのは簡単ですが、インターネットのニュースなどに親しみのある人には楽しめるのではないでしょうか。
因みに、同じ著者の "True Names ... and OtherDangers" という本の中の題名になっている小説は、あの <a href="#rms">Richard M. Stallman</a> をして「ハッキング精神をもっとも良く表現している」と言わしめた、いわくつきのものらしいです。
</p>
<p>
難点は、大抵の書店では見つからないこと。
(一時期結構いろんな書店で見かけたけど、どうせまたすぐ見つかんなくなってしまうような気がする。)
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<hr>

<h2><a name="sybil">失われた私 (原題 Sybil)</a></h2>

Flora Rheta schreiber 著<br>
ハヤカワ文庫
<p>
著者は精神分析関係のジャーナリストで、精神分析医と多重人格の患者についての、ドキュメンタリーです。
多重人格と言えば<a href="#jaret">キース・ジャレット</a>…じゃなくてダニエル・キースですが、歴史的にはこっちの方が先です。
というか、多重人格ものの古典なんではないでしょうか。
原著の出版は1973年です。あの宮崎勤も多重人格ではないかと疑われているそうですが、この本は結構後味が良いのでお薦め。
ダニエル・キースみたいに社会問題に走ったりもしていないし。
最近、表紙が新しくなりました。
</p>
<hr>

<h2>補足</h2>

<dl>
 <dt> <a name="rms">Richard M. Stallman</a>
 <dd> <p>
      言わずとしれた、FSF の創始者にして GNU Emacs の開発者。
      有名なハッカーと言えば、いろんな人がいると思いますが、巨大なプロジェクトを成功させたという意味では TeX の Knuth と並ぶ巨人ではないでしょうか。
      足を向けては寝られませんです。(寝てるかもしれんけど。)
      </p>
 <dt> <a name="jaret">キース・ジャレット</a>
 <dd> <p>
      有名なジャズピアニスト。
      私は彼のCDを聞いて、ピアニストは歌が下手であるという偏見を持つようになった。
      また、彼の作曲した曲を集めたCDというのも聞いてみたけど今一つだった気がする。
      でもピアノは絶品です。
      </p>
</dl>
<hr>
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[book]
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</html>
