2014/5/25

大阪大学の高橋篤史さん (同シリーズ SGC 89; 「弦理論の代数的基礎」 〜 環・加群・圏から位相的弦理論,ミラー対称性へ 〜 の著者; 三角圏, 導来圏を含め, ミラー対称性関連の数学のプロです) にずいぶん前に八面体公理の図(Tr5)で 可換図式が1つ欠けていることを指摘されていたのですが, これは図も大きいし, 関連箇所が何個か続くので訂正を書くのが 大変だ...と思っているうちにだいぶ月日がたってしまいましてどうもすみません.

修正に加えて少し補足説明を書きましたので理解の助けになれば幸いです.

本書において全般に, 三角圏の八面体公理に関しては その中の完全三角構造について比較的多めに議論しているのですが 可換性についておろそかになっている傾向にありました. (個人的には経験上八面体における完全三角構造はよく使った覚えが あるのですが可換性はあまり使わなかったので, つい おろそかになってしまったようです. すみません. )